2023年 新種牡馬 傾向

新馬戦が始まり2か月が過ぎました。新馬戦の振り返りに続き、今年の新種牡馬にどのような傾向が見られるのかデータを見ていきます。

登録数の多い5頭の種牡馬に注目します。

レイデオロ 父 キングカメハメハ 母 ラドラーダ

自身は2017年ダービー、18年天皇賞秋を制覇。2歳時は3連勝でホープフルGⅡを制し、その後も重賞だけでなくGⅠでも好走を繰り返しました。5歳以降は調子を崩しましたが、早熟という感じではなく強いダービー馬という印象です。
ただし、重馬場はあまり得意ではないようです。

ここまでの産駒成績は、芝1600m以下【0-0-0-5】 1800~2000m【1-1-1-6】。まだ、ダートの出走はありません。

成績的には良い出だしとは言えませんが、3番人気以内の馬は全て馬券圏内に来ており、調教や厩舎情報を参考に仕上がり具合を見極めることが大事だと思われます。今後も評判馬の出走が控えており、レイデオロ自身のデビューが10月の東京競馬でしたので、まだまだこれから成績を残してきそうな感じです。

スワーヴリチャード  父 ハーツクライ  母 ピラミマ

自身は2018年大阪杯、19年ジャパンカップを制覇。2歳時から安定した成績で、3戦目で東京スポーツ杯GⅢを制し、ダービーは上記レイデオロの2着でした。古馬になってからGⅠを2勝しましたが、レイデオロのほかにもアーモンドアイをはじめ強豪ぞろいの時代に好成績を残しました。

ここまでの産駒成績は、芝1600m以下【2-2-3-5】1800~2000m【3-1-1-5】。ダートは【1-0-0-2】。

2歳種牡馬ランクでも3位につけており、上々のスタートを切りました。4~6人気での好走も目立ちますので、今のうちに目をつけておくのが良いかもしれません。
まだデータが少ないのですが、上りの勝負になった時の勝率が際立って高いです。

ブリックスアンドモルタル 父 Giant’s Causeway 母 Beyond the Waves

自身はアーリントンミリオンGⅠやBCターフGⅠを制覇。デビュー4連勝をして期待されましたが、怪我のために手術をしました。1年ほどの休養期間を挟み、復帰後は北米のタイトルを次々に獲得し年度代表馬に輝きました。

ここまでの産駒成績は、芝1600m以下【2-0-1-5】1800~2000m【0-0-0-4】。ダートは【0-0-1-2】。

芝1600mの成績が【2-0-1-2】なので、今のところ芝はマイルでしか馬券圏内に来ていません。馬券圏内に来た馬は全て3番人気以内なのですが、人気馬でも複勝率はあまり高くありません。適正がまだわからないので、これから得意なコースなどが見えてくるのかもしれません。

ニューイヤーズデイ 父 Street Cry 母 Justwhistledixie

自身の生涯成績は3戦2勝、BCジュヴェナイルG1を制覇。調教中の怪我により、3戦で引退しアメリカで種牡馬になりました。産駒に19年アメリカ3歳最優秀牡馬マキシマムセキュリティがいます。

ここまでの産駒成績は、芝1600m以下【0-2-1-5】1800~2000m【0-0-0-2】。ダートは【0-1-2-2】。

芝は5番人気以内だと【0-2-1-1】で、6番人気以下だと【0-0-0-6】。
ダートは人気に関わらず好成績を残しています。ダートの競争がまだ少ないので、ダート1700~1800の競争が増えてきたときにどんな成績を残せるか注目です。

カリフォルニアクローム 父 Lucky Pulpit 母 Love the Chase

自身はケンタッキーダービーをはじめとする数々の北米G1のほかに、2016年のドバイワールドカップも制覇。新種牡馬ですが、〇外として国内で産駒が走っており、ダートで勝ち鞍があります。

ここまでの産駒成績は、芝1600m以下【0-0-0-10】1800~2000m【0-0-0-1】。ダートは【0-1-1-3】。

芝ではまだ5番人気以内になるような馬が出走しておらず、海外では芝でもある程度成績を残しているようなので見限るのは早いかと。芝→ダートで一変した人気薄の上位入賞が期待できるそうです。自身の競争成績が抜群だったため期待はずれな感がありますが、今後の活躍を見守りたいです。